女社長は12歳
「きらら、これ俺のアドレス。もし悩みとかあったら気軽にメールして!」
武田は、二つ折りにした小さな紙を差し出した。
「え? ……」
その紙を受け取り、開くとそこには武田のメールアドレスが書かれていた。
「別に変な意味じゃないから。悩みってさ、人に言うだけでちょっとすっきりするもんだよ。面と向かって言えなくても、文章にすると言えることもあるし。もちろん、悩みじゃなくたっていい。まあ、俺とメルトモになろう、って感じかな……」
「メルトモ……ですか」
思いがけない展開に、きららは動揺した。
憧れているコーチからそんなことを言われるとは想像もしていなかった。
「ま、気が向いたらでいいよ」
武田はそう言ってきららの頭をぽんぽんと二回叩くと振り向いてみんなに言った。
「よし、じゃあ休憩! 次は五十本シュート!」
「はい!」
コートにいた全員が声を出す。
「おし!」
きららも、みんなに負けじとコート内に走っていって積極的にビブスを取った。
武田が自分の事を気にかけてくれていることが、きららに
はうれしくてたまらなかった。
武田は、二つ折りにした小さな紙を差し出した。
「え? ……」
その紙を受け取り、開くとそこには武田のメールアドレスが書かれていた。
「別に変な意味じゃないから。悩みってさ、人に言うだけでちょっとすっきりするもんだよ。面と向かって言えなくても、文章にすると言えることもあるし。もちろん、悩みじゃなくたっていい。まあ、俺とメルトモになろう、って感じかな……」
「メルトモ……ですか」
思いがけない展開に、きららは動揺した。
憧れているコーチからそんなことを言われるとは想像もしていなかった。
「ま、気が向いたらでいいよ」
武田はそう言ってきららの頭をぽんぽんと二回叩くと振り向いてみんなに言った。
「よし、じゃあ休憩! 次は五十本シュート!」
「はい!」
コートにいた全員が声を出す。
「おし!」
きららも、みんなに負けじとコート内に走っていって積極的にビブスを取った。
武田が自分の事を気にかけてくれていることが、きららに
はうれしくてたまらなかった。