女社長は12歳
「まあ、そう言うな。会社のことは全面的にお前達にまかす。ここにいる生え抜きの五人はみな信頼しとるでのう。ただ、わしは倉田の名前をこの会社に残しておきたいんじゃ。将来はわからんが、今はこのきららをわしのかわりに置いておいてくれんかのう」
良造は、そんな神野を諭すように言う。
神野は、きららの方を見た。
その目力に、きららは思わず目をそらした。
神野は再び良造の方を向いた。
「お気持ちはお察しいたします。しかし、ここは会社です。会社の利益にならないのであれば、いかにお孫さんと言えども会社にいる意味はありません。ですから、どのように会社の利益となっていただけるのか、それを試させていただきます。よろしいですね?」
神野は、足元に置いてある手提げ袋からなにやら取り出すと机に並べた。
透明なビニール袋に梱包された白い布が二つ、形は誰が見ても靴下だと明らかだった。
一つは白地に赤と青のさながらヒモ靴のように見えるデザインのストライプがあり、靴下なのに靴を履いているかのようだ。もう一つは筋肉や血管がリアルに印刷されている、ちょっと不気味なものである。
良造は、そんな神野を諭すように言う。
神野は、きららの方を見た。
その目力に、きららは思わず目をそらした。
神野は再び良造の方を向いた。
「お気持ちはお察しいたします。しかし、ここは会社です。会社の利益にならないのであれば、いかにお孫さんと言えども会社にいる意味はありません。ですから、どのように会社の利益となっていただけるのか、それを試させていただきます。よろしいですね?」
神野は、足元に置いてある手提げ袋からなにやら取り出すと机に並べた。
透明なビニール袋に梱包された白い布が二つ、形は誰が見ても靴下だと明らかだった。
一つは白地に赤と青のさながらヒモ靴のように見えるデザインのストライプがあり、靴下なのに靴を履いているかのようだ。もう一つは筋肉や血管がリアルに印刷されている、ちょっと不気味なものである。