女社長は12歳
「え? え?」

いきなり聞かれてきららは一瞬目が点になり、固まってしまった。

「どうじゃ? 小学生からみてどう思う? これ」

「え……と……目立つ……かも……」

「そうか。よし、ではこれがどうすれば売れるか宿題じゃ。来週の会議までに企画を考えてみんか」

「あたしが? い、いや、で、でも……」

きららは首をかしげた。そんなこと急に言われても、企画といったって、何をどうしていいやら、皆目見当もつかない。

それに宿題といわれても、こっちには学校の宿題だってある。

――学業に影響はないようなことを言っていたのは誰なのよ……

きららは口をとがらせて良造を恨めしい目で見た。
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