女社長は12歳
「おーい! きらら」

「……えっ?」

後ろから呼ばれ振り向くと、ハンバーガー屋の紙袋を片手に持った武田が立っていた。

「あ! コ…コーチ……」

「きらら、遊びにきたの? 一人?」

「……あ、はい……」
 
思わぬ偶然にきららは顔を火照らせた。昨夜のメールのせいか、いつもより意識してしまう。

「きらら、あっち行こうか」

武田はそう言って外にあるベンチに向かって歩き出した。

「あ……はい……」

きららはその後ろをそそくさとついていった。
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