女社長は12歳
「あっ! メールだ」
 
きららの携帯にメールの着信、見てみるとそれは同じミニバス部の同級生からのものだった。

「ひかるからだ、えーとなになに? あっ! やべえ……」

「どうした? きらら。ひかるなんだって?」

「もう体育館だって! 鍵なくて入れないって!」

「うそ! 早!」

「とにかく、ダッシュで来いだって! 彩、走るぞ」

「ひえー、この暑いのに走るの~?」


二人はセミのシャワーをかいくぐりながら、体育館目指して走り出した。
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