女社長は12歳
「きららちゃん、君を試すなどと言って申し訳なかった。しかし、ここは会社であるので、いい加減な、中途半端な気持ちでやってもらっては困ると思ったのであんなことを言ったんです。ところが、君は私の想像を遥かに超える企画を作った。これには正直、びっくりしました。この企画、実にいい、さっそく企画会議にかけ、製品化に取り掛かる準備に入ります。」

「じゃ、じゃあ……」

「ええ、試験は合格です。あなたが社長になることを認めましょう。不肖わたくし神野、新社長をバックアップさせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします」

そう言うと神野はきららに頭を下げた。
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