最後の手紙




今日、絶対告る。
俺はそう決めていた。
だって、今日成海の誕生日だから。




帰り道。
大好きな場所へ
寄る事にした。

成海とお母さんの
秘密の場所。
ま、俺も知ってるけど………

綺麗なひまわりの咲く丘。


「なぁ、成海」




「なにー?」


そう、答える彼女は
とても綺麗で
どこか切なそうだった。




「俺と付き合って?」






その瞬間、成海の
目から涙が流れた。





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