白衣の悪魔を愛してる
あれ?



あれは……夢?



じゃない…よね?



えっ?夢?



いや、あれは…



いやいや、夢だよ、夢!!



あんなの絶対夢だよっ!!



………



でも…



いやいや。



えっ、えっ…



どっち?



ってか、その前に…



ここドコ!?



でも、プチパニック状態の頭を落ち着かせるより先に…



自分のおかれている状況を整理するより先に…



「はぁ…。ったく。コイツだけは…」



ん?



「フツーに寝過ぎだろ。ってか、あんだけデカい声で叫ばれて起きねぇとか…マジありえねぇ。」



え?



この声は…



もしかしなくても…



先生!?



盛大なため息をつきながらブツブツと独り言を呟くその声で、夢じゃなく、すべて現実だと理解したあたしは、



「はぁ…とりあえず…起こす…か。」



コツコツとあたしの方へと近づいてくる足音を聞きながら口元を引きつらせた。

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