白衣の悪魔を愛してる
「ってか、お前…時間……オイッ!!」



「へぇ?」



「んだよ、そのヘンな声。」



「あっ…」



でも、テンパりすぎて声が裏返えっちゃったあたしとは逆に、ありえないほど冷静な先生は、



ツカツカとデスクに向かい、伝言用の糊付きメモに何かを書き、それを乱暴に剥がすと、



再び、枕を抱きしめたままキョトンとするあたしの元に戻ってきて…



「だから…」



「ん?」



「はぁ…」



小首を傾げるあたしから顔を背けると、眉間に皺を寄せながらチッと舌打ちして…



えっ…



先生、怒って…る?



なんで…



ってか、さっきのキスは……夢?



これが……現…実?



あたしは頭をガシガシと掻き、明らかにイラついてる先生を見つめながら口元を引きつらせた。

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