白衣の悪魔を愛してる
えと…



一体…なに?



ってか、“忘れ物”って…



……コレ?



“3分の1”って…



あたしはグシャグシャに丸められた紙とドアを交互に見つめながら首を傾げた。



まぁ…うん。



とりあえず、コレ開いてみよ。



見ればわかる…よね?



そしてカサカサと紙を開いた…



その時、



「今日で最後だろ。最後のHRだろ。さっさと行けよ。」



「へ?」



「ってか、HRの後、クラスの奴らと約束あんだろ?どっか行くんだろ?絶対行けよ。」



「えっ…」



突然、ドア越しに聞こえた先生の声。



なんで先生…



ってか、どーしてそのこと…



あたしは開いた紙を見ることなく、そこにいるであろう先生を見るようにじーっとドアを見つめた。

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