白衣の悪魔を愛してる
「でも…あたし…」
そう。
卒業式の後、カラオケ行くってみんなは盛り上がってたけど、
あたし、先生に会いに来る予定だったし…
「あたしは…行かな…」
「行け。」
すると、喋りかけたあたしを遮り、ちょっと不機嫌そうな声で命令してきた先生は、
「絶対、行け。」
「でも…」
「じゃあ…」
「へ?」
「コレは没収…だな。」
「へ?」
再びガチャリとドアを開けると、ニヤリと悪魔のような笑みを浮かべながら座り込むあたしからシワシワの紙を取り上げてきて…
「お前、マジいらねーの?」
「へ?」
「俺の番号とメアド。」
「へ?」
番…号?
メア…
「……えぇっ!!いるっ!!絶対、いるっ!!」
あたしは目の前でチラつく、数字とアルファベットの書かれた紙を無理やり奪い返すと、
「んなモンでそんな興奮すんなよ。」
「だって…」
呆れがちに呟く先生を見上げながら、誰にも渡さないとばかりにギュッと紙を握りしめた。
そう。
卒業式の後、カラオケ行くってみんなは盛り上がってたけど、
あたし、先生に会いに来る予定だったし…
「あたしは…行かな…」
「行け。」
すると、喋りかけたあたしを遮り、ちょっと不機嫌そうな声で命令してきた先生は、
「絶対、行け。」
「でも…」
「じゃあ…」
「へ?」
「コレは没収…だな。」
「へ?」
再びガチャリとドアを開けると、ニヤリと悪魔のような笑みを浮かべながら座り込むあたしからシワシワの紙を取り上げてきて…
「お前、マジいらねーの?」
「へ?」
「俺の番号とメアド。」
「へ?」
番…号?
メア…
「……えぇっ!!いるっ!!絶対、いるっ!!」
あたしは目の前でチラつく、数字とアルファベットの書かれた紙を無理やり奪い返すと、
「んなモンでそんな興奮すんなよ。」
「だって…」
呆れがちに呟く先生を見上げながら、誰にも渡さないとばかりにギュッと紙を握りしめた。