白衣の悪魔を愛してる
「ちょっとっ!!これじゃ…」



「でも、番号の下一桁あてるよりぜんぜん楽だろ?」



「うっ…まぁ、そりゃあそうだけ…ど…」



でも、ふてくされるあたしを見下ろしながら、フッと不敵な笑みを浮かべた先生は、



「じゃあグダグダ文句言うな。ってか、むしろ俺の優しさに感謝しろ。」



あたしの頭をポンポンと軽く叩いてきて…



「うぅ~……でも!!」



「あ?なんか文句あんのか?俺は別にいいんだぞ?今すぐその紙返して貰っても。」



「うっ…。」



「いいんだぞ?別に。今すぐ、この場でメアド変えても。」



「うぅ…。」



ポケットから取り出したケータイを、意味もなく片手でパカパカと開け閉めしながらニヤリと悪魔のような笑みを浮かべてきて…



やっぱ先生ってイジワルだ。



ううん。



イジワルなんて可愛いもんじゃないよっ!!



鬼だよっ!!悪魔だよっ!!



ここまで教えてくれてるなら、最後まで教えてくれたっていいじゃん!!



あたしは口に出せない悪口を心の中で思いっきり叫びながら、キッと先生を睨み上げた。

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