白衣の悪魔を愛してる
「あっ…」



目の前には眉間にシワを寄せ、あたしの顔を覗き込む先生のドアップ。



「せっ…せせっ…」



「あ?」



「えっ…ええ…えと……」



「気持ち悪いのか?先、吐くか?」



「えと……えっと…」



「あ?」



“なんで?”



“どーして?”



訊きたいことはいっぱいあるのに、



ビックリして…



言葉が出なくて…



「あの…えと…」



「あ?」



あたしは口をパクパクさせながら、さらに眉間のシワを深くさせる先生を見つめた。

< 9 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop