キミ専用テレパシー
過去と今
あれから、何をしても集中出来ない日が続いていた。
ずーっとモヤモヤしたまま、戸惑っていろいろ考えて、悩んで。
ひょっとしたら、今頃2人…。
なんて、
くだらない妄想で頭の中はぐちゃぐちゃ。
あの日以来、神田くんとは連絡をとってなくて、嫌われたかも、なんて思っていた。
そんな事もあってか、いろいろ考えすぎて体調を崩してしまった。
明日、神田くん達の試合なのに…。
「ありゃりゃ〜。熱出ちゃったか!大丈夫?」
電話の向こうで、千香がケラケラと笑っている。
「笑わないでよ〜!」
「ごめん、ごめん。明日、試合パスする?」