キミ専用テレパシー
「はい、千香。これお願いします!」
お弁当袋を受け取った千香は、オッケーと言いながら、そーっと鞄の中に入れた。
「よし。じゃあ、あたし行くね。」
「あれ?もう行くの?」
「うん。寄る所とかあってさー。」
「そっかぁ。じゃあ、よろしくねー。」
「はーい。了解しました!」
元気よく出掛けた千香を見送ってから、のそのそとベッドに戻った。
「もうちょっと寝るかぁ…。」
冷却シートと氷枕を替えて、横になると、だんだん睡魔が襲ってきてグッタリしている内に、眠ってしまった。