キミ専用テレパシー
「あ、そういえば!試合どうでしたか?」
1番大切な事なのに…!
すっかり忘れていた私を、神田くんは怒ることもなく、呆れることもなく
「ちゃんと勝ちましたよ。」
と、ニッコリ笑って言った。
「わぁ!おめでとうございます!よかったですね。」
「うん、ありがとう。」
「でも、いいんですか?試合あるのに水族館行ったりして。」
「あぁ、はい。次の試合までちょっとだけ間があるから平気ですよ。たまには、僕だって息抜きしたいですから。」
「ふふ、了解しました。」
それから、今日の試合の話を聞いたり、お弁当の話をしたりしてから、神田くんは帰って行った。