キミ専用テレパシー
第4章
変人の気持ち
神田くんが帰った後、キッチンに行くとルンルンな人が一名…。
「お、お母さん?」
「ひなちゃんの彼氏くん、イケメン♪」
お玉をフリフリ。微妙なリズムで歌うお母さん。
「彼氏じゃないよー。」
「え〜!彼氏じゃないの?」
「うん、友達だよ。」
「残念だわ。あんないい子が、ひなちゃんの彼氏だったら嬉しいのに〜。」
机の隅を見ると、ケーキ屋さんの箱が1つ。
「お母さん、これどうしたの?」
「イケメンくんが、皆さんでどうぞ、って持って来てくれたのよ♪」
「え、神田くんが?」
もう…本当に。何から何まで…。
色々な物をもらってばかりで申し訳ないなぁ。
今度、お返ししないと!
「ひなちゃん、お礼のメールしといてね〜。」
「はぁーい。」