キミ専用テレパシー



それからチーズケーキを2つと、紅茶を頼んでおしゃべりを続けた。



「この間はごめんね〜。無理やり。」


「あ、楽しかったですよ。佐藤さんが話し相手になってくれたから。」



すると、神田くんは
無表情に近い顔をグッと私に近づけてきた。



「ぎゃ!な、なに?!」


「ほら、リアクションもおもしろい。」



本人はおもしろいなぁ、と思っているみたいだけど、誰が見ても今、神田くんは無表情だろう。



「びっくりしたじゃないですか!」


「僕は君にびっくりしなさい、って言った訳じゃないです。君が勝手にびっくりしたんです。」


「はぁ?」



私達のやりとりを見て、クスクスと千香が笑いだした。



「神田くんとひなって結構気合うかもよ?
スイーツ好きなとことか、訳わかんないやりとり成立するとことか。」



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