キミ専用テレパシー
「気合ってたし、どうかなって思ったけどダメかぁ。」
「ダメに決まってるよ!気まずかったんだから。」
「ごめんね〜。ひな。」
「別にいいけどさぁ…。」
結局
恋とかそういう類のものは
生まれそうにないけど、
新しいタイプの人間に出会えた
嬉しさがあったから別にいいか。
「でも、神田くん本当に変わってたね。」
「でしょ。振り回されっぱなしだよー。」
「1人でスイーツ食べるって、なかなか勇気がいると思うし。」
「男の子だしね。」
「あっ。スイーツで思い出した。」
千香は何かを思い出した様で、電話の向こうから、ガサガサと音がした。