キミ専用テレパシー
しばらく歩いて、
ケーキ屋に到着した。
「いらっしゃいませー。」
可愛らしい制服を着た店員さんが、
ニコニコでやって来た。
「2名様でよろしいですか?」
「はい。」
窓際の隅っこの席に
案内されて神田くんはご機嫌。
「ご機嫌ですねー。」
「僕、窓際の隅っこの席好きなんです。」
彼には珍しくニッコニコでメニューを眺める。
(スイーツラブだなぁ。ほんと。)
そんな彼を微笑ましく思いながら、私もメニューを眺めた。