キミ専用テレパシー





「もちろんこれですよね?」



彼がメニューの中で
一際目立っているケーキを指差した。




「はい!それが目的ですから。」



「あっ…。飲み物とか一緒にした方がカップルっぽいですかね?」


「いや〜…。それは別に一緒じゃなくてもいいんじゃ…?」




神田くんは、なるほど、と納得した様子で店員さんを呼んだ。





「これと…。あ、僕はアイスティーで、君はオレンジジュース?」


「あ、はい。」



「じゃあ、それで。」



「はい。かしこまりました。」



店員さんは、またまたニッコリ笑顔で去っていった。





< 38 / 169 >

この作品をシェア

pagetop