キミ専用テレパシー
慌てて神田くんの後ろをついていくと、花壇の前におじいさんが座っているのが見えた。
「園長先生こんにちは。」
(あ、園長先生か。)
「お。神田くん。来てくれたのかー?みんな待ってるよ。………ん?今日はお友達も一緒?」
「こんにちは。」
園長先生にペコリと頭を下げると、園長先生もペコリと挨拶をしてくれた。
「佐藤ひなさんです。あ。今さっき、ケーキ食べてきたんです。」
神田くんは、さっき帰り際にお店で買ったケーキを園長先生に渡した。
「いつもありがとうね。さぁ、みんな遊具の所にいるから行っておいで。」
「じゃあ、失礼します。」
神田くんは丁寧にお辞儀をして、また歩き始めた。