キミ専用テレパシー
「あっ!ゆうたにぃちゃんだ!」
突然男の子が駆け寄ってきて、
神田くんに抱きついた。
「潤くん、こんにちは。」
神田くんは、潤くんと言うらしい男の子を抱き上げて頭を撫でた。
「おっせーよ。やきゅうするんだろ!」
「ごめん、ごめん。忙しくてさ。」
潤くんの声を聞いて、ぞろぞろと子ども達がやって来た。
「ゆうたにぃちゃん!」
集まってきた子ども達は、
私を不思議そうに見つめて
「ゆうたにぃちゃんのかのじょ!」
と
大騒ぎし始めてしまった。