キミ専用テレパシー





「わー。待って、待って!」




きゃあきゃあ、と喜んで走る女の子達に連れてこられた先は、小さな砂場だった。




「おままごとしましょー♪」




慣れた様子で、せっせと準備をし始めたので私も手伝わせてもらった。




「これはー、ももちゃんの。これはー、はるなちゃんの。これはー、あたしの。」



「そうなんだぁ。可愛いね!」



色違いのスコップには、小さなシールと名前が書かれていた。




「おねぇちゃんは、こどもねっ♪」



「う、うん!」







それから、慣れないおままごとに悪戦苦闘しながら、私は子どもになることに専念?した。




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