キミ専用テレパシー
これって恋?
千香は、そのまま隆弘くんの家に行くみたいで、2人とは途中で別れた。
「あ、お弁当美味しかったです。ありがとうございました。」
神田くんはぺこりと頭を下げて、全部残さず食べましたから、と丁寧に報告してくれた。
「お口に合いました?」
「だし巻きは、僕が生きてきた中で1番美味しかったです。君ってすごく料理上手だと思う。」
「そ、そんな大げさな…。」
生きてきた中で、なんてまさかの規模?で、カァーと顔が赤くなるのを感じた。
「あれ?佐藤さん顔赤いですよ?」
「あ、暑いんです!あー!暑い!」
我ながら、誤魔化すのヘタだなと思いつつ彼を見ると、何やらカバンをガサゴソし始めた。
「え?あの……」