キミ専用テレパシー





「わかりました。行きましょうね。」




「君はとても懐かれてるから、うらやましいです。やっぱ、僕なんかと遊びたくないのかなぁ…。」


珍しく弱気な彼は、小さくため息をついてガックリうなだれた。



「そんな事ないと思います。照れてるんですよ、神田くん。」




「うーん。だって、おままごとは絶対に犬役か、猫役なんです。その役っていりますかね?」




「い、いると思います…。」




「…嘘ばっかり。僕見てたんですからね、君は子ども役だった。」



完全に拗ねてしまった彼を慰めつつ、犬役をやっている彼の姿を想像して1人でクスクス笑ってしまった。



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