大好き~先生と私~
過去

バタッ
「…っ。」
『準備できたか?』
私の父は冷めた目つきで聞いてくる。
「……。」
私は何も言わずただ首を縦にふる。
『蛮堂さん娘の準備できたみたいです。今日はいくらで?』
父は手と手をすりながら甘えた口調で言う。
そう父が私にさせているのは売春。
蛮堂ていう奴は壱万円札を何十枚かをヒラヒラさせながら父に渡しているのは私はじっと見る。
私の値段は20万。
『美沙ちゃん。早く行こうよ。』
私はイヤイヤながら蛮堂の元へ向かうと蛮堂は私の肩に腕を回してきてニヤニヤとしている。
まぢキモイんだけど。
つか美沙なんて本名じゃねぇし。
父には名前を変えて貰っていた。
そして私は日に日に汚れていった。
だけど最後までヤらせる事は一度もなかった。
誰としても私は濡れる事はなかった。
そして数ヶ月がたった頃私は父に捨てられた。
だけど父は高級マンションを一部屋くれた。
私は家を出れる幸せでいっぱいだった。
それが私の過去。
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