翌日から、私と彼は
話さなくなった。

けれど、彼は友達に
私のことを話していた。

「お前、岡崎とヤッたの?」
「昨日な」
「あっち処女だろ?」
「だった。そのわりにはけっこう上手かったけどな」
「マジか。俺もヤりてー」
「俺ヤッたから、あげようか?」
「ラッキー。もらうよ?なーんてな」


彼は最初から
私の身体目当てだった。
どうしてもヤらせてくれない私の処女を奪いたかったらしい。


何、ソレ。


私が彼と過ごした時間。
笑いあった日々。
それが一瞬にして無駄になった。
彼だけを信じていたのに。
唯一の支えを失って。
男はみんな身体目当てなの?

さっき彼は私のことを
「上手い」
と言っていた。

それが本当なら、
レイプされるのではなくて
自分から寝て金を取ることが出来るのでは?


男が強いとは限らない。
それが私の、

復讐なのかもしれない。
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