地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
――陸Side――
5月5日。
ゴールデンウイーク最終日。
世間は連休中だが、俺には連休はなかった。
よって、杏とどこにも出掛けていない。
「……量が多すぎるんだよ」
ぶつぶつと愚痴を吐きながら、パソコンのキーボードを叩く。
時刻は……午前10時を過ぎたところだ。
「もうそろそろ杏が来るな……」
昨夜、突然。
『話したいことがあるから、明日陸ん家行ってもいい?』
と電話がかかってきた。
話したいこと………?
わからなかったが、「いいよ」と答えておいた。
『ありがとう………』
返事の声がいつもより、何か違うような気もした。
でも今日会えば、大丈夫だろう。
そして――――…
「陸…?」
杏がやって来た。
5月5日。
ゴールデンウイーク最終日。
世間は連休中だが、俺には連休はなかった。
よって、杏とどこにも出掛けていない。
「……量が多すぎるんだよ」
ぶつぶつと愚痴を吐きながら、パソコンのキーボードを叩く。
時刻は……午前10時を過ぎたところだ。
「もうそろそろ杏が来るな……」
昨夜、突然。
『話したいことがあるから、明日陸ん家行ってもいい?』
と電話がかかってきた。
話したいこと………?
わからなかったが、「いいよ」と答えておいた。
『ありがとう………』
返事の声がいつもより、何か違うような気もした。
でも今日会えば、大丈夫だろう。
そして――――…
「陸…?」
杏がやって来た。