地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ

子供の膝からは血が流れており…小さい子供には大きな怪我だった。


「転んだの?」

「うん………にゃにかにごつんした………」

「………ふ〜ん。そっか……痛かったね?」


よしよしと優しく頭を撫でてあげる彼女。


子供は甘えるように彼女の首筋に顔を埋めた。



「よし。お水で膝を洗おっか?」

「うん……いたくない?」

「痛くないよ。出来るよね?」


コクリと子供が頷くと、彼女はフワッと柔らかく笑う。



一旦子供を公園のベンチに座らせて、自分のブレザーを脱いだ。

白いカーデが現れる。


カーデとシャツの袖口を2〜3回捲ると、もう一度子供を抱き上げて水道へ向かった。



靴と靴下を脱がし、冷水で傷口を洗い流す。



弾け飛ぶ水しぶきや子供の血が制服につこうが構わずに………。
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