地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
喋らないので、沈黙が続く――。
いつもなら、膝の上に乗るのは、「恥ずかしいからイヤ」って言うはずなんだが…。
今日はどうした……?
抱き着いたまま、動かないし…。
いや。抱き着かれるのは、おおいに嬉しいんだが…。
「………あのね………」
「ん?」
「………やっぱり何でもない」
「は?」
「仕事の邪魔してごめんなさい」
「杏…?」
あれほど抱き着いていたのに…急にあっさりと離れた。
表情を見ても……何かがあることは明白だ。
でも、まだ言いたくないらしい。
また溜め込んでんな……。
「お茶…入れてくるね……」
「あ…あぁ………」
下を向いたまま……部屋を出て行く。
いつもなら、膝の上に乗るのは、「恥ずかしいからイヤ」って言うはずなんだが…。
今日はどうした……?
抱き着いたまま、動かないし…。
いや。抱き着かれるのは、おおいに嬉しいんだが…。
「………あのね………」
「ん?」
「………やっぱり何でもない」
「は?」
「仕事の邪魔してごめんなさい」
「杏…?」
あれほど抱き着いていたのに…急にあっさりと離れた。
表情を見ても……何かがあることは明白だ。
でも、まだ言いたくないらしい。
また溜め込んでんな……。
「お茶…入れてくるね……」
「あ…あぁ………」
下を向いたまま……部屋を出て行く。