地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
スラリと長い足。

広い肩幅。

サラサラの黒髪を無造作にセットしている。

髪と同じ黒の双眸は、切れ長で睫毛も長い。

鼻筋が通っていて……薄い唇。



東雲の制服をちょっとだけ着崩していた。


まぁ……かなりの美男子ですな。



「……閻魔大王の勝ち」


近くにいる零ちゃんに聞こえないように、ボソッと呟く。

零ちゃんにも、閻魔大王のことは秘密ですからね。



少し冷めた紅茶を飲んだ。


「……チッ……」



…………美男子に舌打ちされました。



なんかあたし………思いっきり睨まれてるんですけど。



「………零。なんでいる」

「私が連れて来たの」

「???」



同じく紅茶を飲む零ちゃんが、美男子に返す。
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