地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
相変わらず…睨まれてますねぇ。


ギロっと冷たい目で、あたしを頭からつま先までじろじろと見る。



「……コイツ誰だよ」

「昨日、Ⅰ組に編入して来た子」

「………なんでそんな奴をここへ入れた」

「私と寮が同室だから、皆に紹介しようと思って」

「…………………コーヒー」

「はいはい、ちょっと待ってなさいよ」




ドスドスとイラついた様子で、部屋を歩き……美男子が座った場所は……。




「せ……生徒会長……!?」



あの上座にある…貫禄ある椅子だった。




「…………」

「し…しゅみましぇん……」


突然上げた声を聞いた生徒会長が、ギロっとあたしを、睨んでくる。



無言の圧力だ………。



とっさに謝った。
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