地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
パチパチと瞬きを繰り返して、零ちゃんを見つめる。


「何かあった?」

「…未子……パソコン出来る?」

「はい?パソコン?」

「ちょっと忙しいから、パソコンに資料を打ち込むのを手伝ってほしいんだ」

「…………それって日本語?」

「え?日本語だよ?」

「出来る……」



陸の悪魔のような手伝いをさせられていたので…ちょっと警戒してしまった。

だって……全部日本語じゃないんだよ!?

鬼なんだから!!



渡されたプリントを持って、近くのパソコンを立ち上げる。

準備が整うまで、プリントに目を通した。



「…タイムリミットがないなんて素晴らしい……!」



カタカタとキーボードを打つ。
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