地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
「零ちゃん」
「ん〜?わからないところがあったら、雅人に聞いて?」
パソコンを操作する零ちゃんは、テーブルにいる西国君を指差した。
「終わったよ?」
「「「は!?」」」
「さっきのプリント…打ち込み終わったから、印刷したよ」
「え?……まだ10分も経ってないのに……」
「あれ?そう?」
自分の腕時計を見ると、確かに10分も経っていない。
まぁ…日本語だからね。
ドイツ語とか、フランス語なら…もうちょっと時間がかかるけど。
「みーちゃん、すごいね!」
「本当だよ……」
後ろの方から、西国君とありさちゃんのお褒めの言葉が聞こえて来た。
「ありがとうございます……」
照れながら、後ろの2人のお礼を言うと……
普段は仏頂面の会長も、目を見開いてた…。