地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
*第四章*

†落ち着く場所

会長の生徒会役員任命事件から、2週間後―――。



「あら、未子…どっか行くの?」

「うん、ちょっと家に帰るね!」



ある土曜日の朝。

久々に5時起きして、2人分のお弁当を作った。

パタパタと支度をして…部屋を出る。


「あ…髪……巻くの忘れた…」


まぁいっか。


サンダルを履いて、電車を乗り継ぎ……あの家へ向かった。






「おはようございます!」

「まぁ!杏樹様!!」

「お久しぶりですね、岡本さん」

「陸様は、自室にいらっしゃいますよ」

「ありがとうございます」


ニコッと微笑んで、もう慣れたエスカレーターに乗る。


「サプライズ訪問……びっくりするかな?」



ひとつ深呼吸をして…ドアをノックした。
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