地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
陸の部屋を出て、すぐのところに、簡易的なキッチンがある。

いつもここで飲み物や、昼食を作っているんだ。


でも、簡易的と言っても…かなり立派なキッチンなんですけどね。



「コーヒーコーヒー…」


必要なものは、すべて揃っていて使いやすい。


急いで、陸の分のコーヒーを作り…あたしも紅茶を入れた。



「はい、出来たよ〜〜」

「サンキュ」


部屋に戻り、ソファーの下に腰を下ろす。

隣に陸も座った。


「……やっぱ美味いな」

「ありがとう」


美味しそうに、あたしが入れたコーヒーを飲んでくれる。

ぽんぽんと頭を撫でてくれた。



「東雲どうだ?」

「ん〜〜〜…寮の同室の子は、すっごく良い子だよ」

「“同室の子は”か(笑)」

「うん……」
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