地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
コトン……と陸が、目の前にあったローテーブルにカップを置く。



「それでね大蛇会長は、あたしが作ったご飯を、ずっとマズイって疑ってたんだよ!?酷くない?」

「………」

「生徒会でも、あたしにばかりに仕事を渡すし……女嫌いなのはわかるけど、毎日クタクタ」

「……会長って男か?」

「うん、でも大の女嫌いなんだってさ。なのに、暇さえあれば、あたしの髪で遊び始めるし…会長ってわかんない」

「……めちゃくちゃ付き纏われてんじゃねーか」

「はぃ?どこが…?」

「………。鈍感」



キョトンと陸の顔を覗き込むと…静かに口を塞がれた。

意味はわからなかったけど、陸にされるがままで……深くなっても止めない。


「……杏は俺のもんだからな」

「???…うんっ」


ようやく離れた後の言葉にコクリと頷いた。
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