地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
チャイムが鳴り、昼休みになった。


二人分のお弁当を持って、西棟へ向かう。



『授業終了後5分以内に来い』

と言われているので、早足で向かった。





ガラッ………。


いつも使っている教室に入ると、


「あれ…?まだだったか…」


いつもあたしより早いのに、今日はまだ来ていなかった。



授業長引いてるのかな?



あたし達は二人ともクラスが違う。


陸は3年A組。

あたしは3年D組。


ちなみに柚莉と相澤君も違うんだ。

相澤君は陸と一緒で、柚莉はあたしと一緒のクラス。



「陸を待ちますか」


そう言って教室内に足を踏み入れた瞬間―――…。



「あえっ……?」

「・・・・」



陸に壁へ押し付けられた。
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