地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
†あだ名は焼き餅
――陸Side――
杏が東雲へ帰った翌日。
つまり…週明けの月曜日。
「……俺も転校すっかな…」
「東雲へ?」
「あぁ…」
3年A組の教室。
その隅の窓際に腰掛け、隣に同じく腰掛けている悠へ呟く。
「なんで」
「……あのバカ杏…東雲の生徒会長に、惚れられた」
「東雲の生徒会長…?」
「あぁ。知ってんのか」
手を顎にあて、少し考えるような仕草をする。
「高瀬か……!」
「高瀬?」
「高瀬が神崎さんにねぇ……」
「知り合いか?」
「うん……あの大の女嫌いが…まぁ、神崎さんなら惚れても仕方がないよな」
「…………」
悠の親と、その生徒会長の親が、昔から仕事仲間だったらしい。
ん……?てことは……。
「その高瀬って奴は……そっちの家系か?」
「俺と同じだよ」
杏が東雲へ帰った翌日。
つまり…週明けの月曜日。
「……俺も転校すっかな…」
「東雲へ?」
「あぁ…」
3年A組の教室。
その隅の窓際に腰掛け、隣に同じく腰掛けている悠へ呟く。
「なんで」
「……あのバカ杏…東雲の生徒会長に、惚れられた」
「東雲の生徒会長…?」
「あぁ。知ってんのか」
手を顎にあて、少し考えるような仕草をする。
「高瀬か……!」
「高瀬?」
「高瀬が神崎さんにねぇ……」
「知り合いか?」
「うん……あの大の女嫌いが…まぁ、神崎さんなら惚れても仕方がないよな」
「…………」
悠の親と、その生徒会長の親が、昔から仕事仲間だったらしい。
ん……?てことは……。
「その高瀬って奴は……そっちの家系か?」
「俺と同じだよ」