地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
―――月曜日から2日後。

東雲学園創立祭パーティー当日。



「ちょっと!未子!?」

「はい?」

「その格好でパーティーに参加するつもり!?」

「えっ?そうだよ?」

「はァ!?ありえないっ」


あと数時間で創立祭パーティーは始まる。

今、皆は支度中。


「ドレスは?」

「ない。でも、別に着なくても…充分踊れるじゃん」

「だからって…制服は……」


寮の自室で支度中の零ちゃんから、お叱りを受けてます。


「ちゃんと正装しなきゃ!」

「えー…制服だって正装だよ?」

「黙らっしゃい!!」

「ヒィ!!」


背の高い零ちゃんから、睨まれ…体が固まる。


「私のドレスをあげるから、ちゃんと正装して」

「ムリ…です………」


断ろうとした瞬間―――…。



「吉川さん、お届けものです」


玄関の方から、声がした。
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