地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
陸の手があたしの体にまわってくる。


ゆっくりと抱き寄せられた。










「……っ……はぁっ……」


次第にキスが深くなり、膝に力が入らなくなってくる。


「…っひゃ……」


突然陸に抱え上げられた。


でもキスの嵐は止まらないまま、近くにあった机の上に座らせられる。



「りっ…………」

「黙れ」


名前を呼ぼうとしても、唇に指を置かれ……黙らせられた。


唇に置いた指をあたしの頬へと滑らせ、両手で包み込む。



「……もう一度杏からキスしろ」

「…………うん………」



逆らえない甘い瞳と声に誘われて……もう一度あたしから唇を重ねた。






教室中に甘い水音と二人の息遣いが響く。
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