地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
数十センチ上には、会長の顔がある。
会長も長身なので…必然とあたしが見上げることに……。
「何…してるんですか……?」
「…質問に答えろ」
いやいやいや。
質問に答えるために、この体勢は必要ないでしょーが。
「ちょっと近くないですか?」
「答えたら離れる」
真っ黒な双眸から、じっと見つめられた。
「答えは…………」
そんなの…答えられるわけない。
陸のことは秘密だもの。
皆に彼氏はいないって言ってるし……あたしの本名は、朝比奈理事長しか知らない。
陸のことを喋ったら……あたしの素性が知られてしまう可能性がある。
「…答えられねぇのか」
「大切な人としか…言えません。誰とは……答えられないんです」
会長の真っ直ぐな目を見て、はっきりと答えた。
会長も長身なので…必然とあたしが見上げることに……。
「何…してるんですか……?」
「…質問に答えろ」
いやいやいや。
質問に答えるために、この体勢は必要ないでしょーが。
「ちょっと近くないですか?」
「答えたら離れる」
真っ黒な双眸から、じっと見つめられた。
「答えは…………」
そんなの…答えられるわけない。
陸のことは秘密だもの。
皆に彼氏はいないって言ってるし……あたしの本名は、朝比奈理事長しか知らない。
陸のことを喋ったら……あたしの素性が知られてしまう可能性がある。
「…答えられねぇのか」
「大切な人としか…言えません。誰とは……答えられないんです」
会長の真っ直ぐな目を見て、はっきりと答えた。