地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
状態の把握は出来たので、ひかるさんの病室をあとにする。
「陸……お待たせ」
談話室に行き、待っていてくれた陸を探した。
「あぁ…終わったのか?」
「うん…帰ろう?」
中に入り、陸の傍へ行く。
隣には、高校生くらいの男の子がいて、あたしが近づくと、彼は顔を上げた。
「ひかるのところへ…?」
「あ…はい……」
この目の前にいるのが、彼氏の慧君なんだと陸が耳元で教えてくれる。
「ひかる……元に戻りますか?」
「え……」
「また毎日…笑い合えますか?」
「「…………」」
胸が裂けそうで…言葉が出ない。
この様子なら……陸も話を聞いたんだろうな…。
「ひか…るを元に…戻して下さい…っ…」
それは………
愛する人に存在を消された者の
悲痛な訴えだった。
「陸……お待たせ」
談話室に行き、待っていてくれた陸を探した。
「あぁ…終わったのか?」
「うん…帰ろう?」
中に入り、陸の傍へ行く。
隣には、高校生くらいの男の子がいて、あたしが近づくと、彼は顔を上げた。
「ひかるのところへ…?」
「あ…はい……」
この目の前にいるのが、彼氏の慧君なんだと陸が耳元で教えてくれる。
「ひかる……元に戻りますか?」
「え……」
「また毎日…笑い合えますか?」
「「…………」」
胸が裂けそうで…言葉が出ない。
この様子なら……陸も話を聞いたんだろうな…。
「ひか…るを元に…戻して下さい…っ…」
それは………
愛する人に存在を消された者の
悲痛な訴えだった。