地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
カワイイものが大好きな2人は、

「「かっわいい〜〜♪」」

「キャア…!?」

すぐに柚莉を気に入り、抱き着いていた。

頑張れ柚莉…。


頬にスリスリと顔を寄せ、ギューと抱きしめられてる。


「まったく…零ったら、カワイイものに目がないんだから……」


穏やかに笑うだけで…零ちゃんの暴走を止めようとはしない西国君。

相澤君も笑って見てるだけで、何もしようとはしない。

この2人…何か似てる気がする。

波長が合ってるもん……。



「あ、そうだ吉川さん」

「へ?」


思い出したように、あたしの耳元へ寄って来る相澤君。


「あのね……」


あたしに、何かを言おうとした瞬間………。




「蓮、来てくれたのか」


落ち着いた老人の声がした。
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