地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ

「そのうち……家に、連れて行くつもりだから」

「蓮……本気か？」

「本気じゃなきゃ、紹介もしねぇよ」

「……まだまだお前には、洞察力が足りんな」

「は？」

「もっときちんと…周りを見なさい」


泰造さんと会長の意味ありげな会話は続き、会長の眉間にシワが寄っていく。

なんか…不機嫌になってません？

さっきまで…微かに笑みを浮かべていたのに…。


「会長？」

「……」


隣に立つ会長の顔を覗き込んだ。

むすっと眉が上がってて……完璧不機嫌だよ。


会長って……やっぱりわからない人だ。


ハーっとため息をついた…その時





「ご無沙汰してます。総監」


ここ数日、会いたくて会いたくて…１番聞きたかった愛しい人の声がした。