地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
胸の前にまわされた陸の腕に、自分の手を絡めた。
「パーティーなんかに、よく来たな?」
「う〜ん…確かに。でも、会長のお母さんから招待されたからね…断れないよ」
「会長ね……さっきアイツ、女に囲まれてイラついてたぞ?」
「別に大丈夫でしょ。あたし会長苦手だし、会長もあたしのこと嫌いだから、ちょうど良いよ」
「……あれだけアプローチされて、気づいてねぇんだ」
「ん?」
「いや…何でもない」
「そう?」
フッと笑う陸に背中を預けて、ぼーっと滝を眺める。
片手を胸の下にまわすと、空いた手で、あたしの髪を弄り始めた。
「この着物…誰のセレクト?」
「ん〜…着付けてくれたおばさま達が選んでくれたよ」
「おばさま達って、あの春休みのか?」
「うん、あたしのことも覚えてくれてた。陸によろしくだって」
「パーティーなんかに、よく来たな?」
「う〜ん…確かに。でも、会長のお母さんから招待されたからね…断れないよ」
「会長ね……さっきアイツ、女に囲まれてイラついてたぞ?」
「別に大丈夫でしょ。あたし会長苦手だし、会長もあたしのこと嫌いだから、ちょうど良いよ」
「……あれだけアプローチされて、気づいてねぇんだ」
「ん?」
「いや…何でもない」
「そう?」
フッと笑う陸に背中を預けて、ぼーっと滝を眺める。
片手を胸の下にまわすと、空いた手で、あたしの髪を弄り始めた。
「この着物…誰のセレクト?」
「ん〜…着付けてくれたおばさま達が選んでくれたよ」
「おばさま達って、あの春休みのか?」
「うん、あたしのことも覚えてくれてた。陸によろしくだって」