地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
ちょっとちょっとちょっと!?


「パーティー会場に戻るんじゃなかったの!?」


カードキーで、部屋を開ける陸に問い掛ける。


「もう、顔は出したし…総監にも挨拶したから良いだろ」

「陸は良くても…あたしがっ…」

「大丈夫だろ…総監だってもうわかってるだろうし」


“俺が易々と帰さないとな?”

ニヤッと笑ってそう続けた。


「ま…待って…」

「無理。杏ちゃん確保」


あたしの考えなんてお構いなし。

腕を掴まれて、部屋に入れられる。


ガチャン……


ドアの閉まる音と同時に、扉に体を押し付けられた。

目の前には、妖艶で…フェロモン全開の陸様。


「…ネクタイ……あつっ…」

「〜〜〜〜〜〜!!」


フェロモン全開で、ネクタイ緩めないで下さい!
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