地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
妖気は感じない…。
感じるのは────…
「吉川…!」
会長が、再度、あたしの腕を引っ張った。
「会長、待って…」
あたしの言葉と重なるように──
『お兄ちゃん…邪魔しないで!!』
女の子が叫び…キッと会長を睨んだ。
『……遊んでくれないなら……』
「えっ…!?」
女の子の口元がニヤッと釣り上がる。
ヤバイ………!
本能的に悟った。
『……お兄ちゃん……死んで…』
シュッ…!!
「うわっ……」
女の子の手に、何かが握られ…
会長に向けて突き出された。
「禁っ!」
とっさに、会長の体を突き飛ばして…会長の前に出る。
不視可の壁を築こうとしたが、間に合わず…あたしの左腕を鋭利な刃物が切り裂いた。
感じるのは────…
「吉川…!」
会長が、再度、あたしの腕を引っ張った。
「会長、待って…」
あたしの言葉と重なるように──
『お兄ちゃん…邪魔しないで!!』
女の子が叫び…キッと会長を睨んだ。
『……遊んでくれないなら……』
「えっ…!?」
女の子の口元がニヤッと釣り上がる。
ヤバイ………!
本能的に悟った。
『……お兄ちゃん……死んで…』
シュッ…!!
「うわっ……」
女の子の手に、何かが握られ…
会長に向けて突き出された。
「禁っ!」
とっさに、会長の体を突き飛ばして…会長の前に出る。
不視可の壁を築こうとしたが、間に合わず…あたしの左腕を鋭利な刃物が切り裂いた。