地味子の秘密 其の四 VSかごめかごめ
生暖かいものが、腕を伝う。
『…お姉ちゃん……』
「……っ……」
痛みで、声が出ない。
「吉川……っ…!?」
会長の慌てた声が聞こえる。
「大丈夫…ですから……」
落ち着かせるために…会長を見た瞬間、女の子の気配が消えた。
「あ………」
どんなに周りを見渡しても、あたし達2人しかいない。
………逃げられたか。
女の子がいた場所を見つめる。
あの子………。
悲しそうな顔してた……?
左腕から流れてる血を見た。
ちょっと深くやられちゃったかな。
術が間に合わなかったしね…。
また…じいちゃんに怒られる。
自分のケガを見つめながら、ため息をついた。
『…お姉ちゃん……』
「……っ……」
痛みで、声が出ない。
「吉川……っ…!?」
会長の慌てた声が聞こえる。
「大丈夫…ですから……」
落ち着かせるために…会長を見た瞬間、女の子の気配が消えた。
「あ………」
どんなに周りを見渡しても、あたし達2人しかいない。
………逃げられたか。
女の子がいた場所を見つめる。
あの子………。
悲しそうな顔してた……?
左腕から流れてる血を見た。
ちょっと深くやられちゃったかな。
術が間に合わなかったしね…。
また…じいちゃんに怒られる。
自分のケガを見つめながら、ため息をついた。